血糖値に関わりの深いものに、インスリンがあります。
重度の糖尿病の場合は、インスリンの皮下注射を自分で行うようになります。
インスリンは血糖値をコントロールしているホルモンの一種です。
すい臓にあるランゲルハンス島のβ細胞から分泌されています。
インスリンの作用は、炭水化物の代謝の調節を行い、
ブドウ糖やアミノ酸、カリウムを骨格筋へ取り込みを行う
たんぱく質の合成の促がす作用があります。
脂肪組織においては、糖の取り込みと利用を促がし、
脂肪の合成促進、分解を抑える作用があります。
インスリンは、血糖値の低下を助けます。
ですから、インスリンは血糖値の上昇によって、分泌されるホルモンであるといえます。
インスリンは、1869年にベルリンの医学生パウル・ランゲルハンスが
すい臓の構造を研究しているときに発見され、
そのため、ランゲルハンス島と言う名称になりました。
その後 この器官は消化に関連しているとして研究が続けられ、
1889年にドイツの医師らの実験により、すい臓と糖尿病の関わりが
明らかになりました。
そして、さまざまな医学研究者によって、ランゲルハンス島や
すい臓について研究が続けられ、1922年に患者への初となるインスリン投与が行われ、
成功したのです。
このような経緯を元に、現在のように糖尿病治療に、インスリンが
使われるようになりました。インスリンは、経口で服用を行うと、
消化器官ですぐに分解されてしまうので、皮下注射によって投与が行われます。
また、インスリンの投与は、糖尿病の程度によって、いくつかの種類に分かれています。
速やかに、血糖値を下がる作用が物を医師の診察の元、決定され、使用されます。
インスリンにも、即効性があるもの、持続性があるものなど様々なものがあります。
処方時に医師と相談することはもちろん、使用方法をよく守って使いましょう。