糖尿病といびきには、深い関係があります。
そもそもいびきはいろいろな病気との関係があります。
中には命に関わる病気と関係があることもあります。
いびきがひどい疾患の一つとして、睡眠時無呼吸症候群というものがあります。
これは、眠っている間に何度も呼吸が止まってしまう疾患です。
そして大きないびきをかくのです。
睡眠時無呼吸症候群と糖尿病を併発している可能性は
とても高くなっています。
というのも、睡眠時無呼吸症候群は肥満体の人に多いからです。
睡眠時無呼吸症候群においては、睡眠中に呼吸が
何度も止まるわけですから、酸素を取り入れる量も少なくなります。
これが、糖尿病の症状をさらに悪化させてしまいます。
糖尿病は血糖値が高くなるものです。
通常は、インスリンというホルモンがブドウ糖を各臓器に運びます。
しかし、このインスリンの分泌がうまくいかないために、
血液の中にブドウ糖がとどまっている状態が起こります。
そのため、血糖値が上がるのです。
睡眠時無呼吸症候群によって酸素不足が起こることで、
インスリンの分泌が低下してしまいます。
その結果、血糖値が上がり糖尿病の症状を悪化させます。
肥満の方はいびきをかきやすい傾向がありますが、
糖尿病悪化の原因を作っているといえます。
まずは肥満を解消することが大切です。
減量することによって、喉の気道が広げられてより多くの酸素を
体内に取り入れることができます。
同時に、いびきの治療をすることも大切です。
いびきの原因と程度を知るための検査を受けます。
そしてそれを改善することによって、糖尿病の症状も改善することができるのです。
睡眠時無呼吸症候群の治療にあたっては、まずは減量をする必要があります。